校庭の緑化を検討する際、メリット・デメリットをしっかりと把握し、子どもたち・職員・親・地域利用者にとってベストな方法を選び、施工中・施工後を計画的に運用して行く事が大切です。
校庭緑化・芝生化のメリット
メリット | 効果 | |
学校 | 1.環境教育 2.土埃が立たなくなる 3.校庭がぬかるまない 4.騒音の緩和 | 1.学校の環境教材への活用 校庭緑化は日常的に芝生と触れ合うことで、芝生の生育、管理を学ぶ教材として活用することができます。 2.砂麈の飛散防止 乾燥した土の校庭では強風で表面の土が舞い、周辺に砂塵飛散害を及ぼします。校庭緑化を行うことにより学校周辺への砂塵被害が解消されます。 3.校庭のぬかるみ防止 降雨後、土のグラウンドではぬかるみ・土砂の流出が問題になることが多く見られます。校庭緑化後の芝生グラウンドはこうしたぬかるみ・土砂流出の心配がありません。 4.騒音被害の緩和 芝生には騒音を吸収する効果もある為、校庭緑化は地域環境・校内環境の向上に役立ちます。 |
生徒・子供 | 1.怪我防止・運動能力向上 2.体への負荷を軽減 3.癒し・開放感 | 1.体育活動の活発化・怪我の抑制 天然芝による校庭緑化は弾力性・柔らかさに富み、転倒してもクッションの役割を果たし、他の表面舗装材と比べると校庭緑化をしたグラウンドは怪我が少なく格段に安全です。それにより体育活動が活発となり、運動能力の向上が期待できます。 2.衝撃の緩和 転倒時だけではなく、運動中の膝への負担も軽減する為、成長期の子供には最適です。 3.心理的・生理的効果 自然を身近に感じる環境では、リラックス効果や集中力の向上などが期待できます。 |
環境 | 1.景観の向上・生き物が増える 2.都市の温暖化防止(省エネ) | 1.景観の向上・生態系の増加 校庭緑化により土のグラウンドから緑のグラウンドへ生まれ変わり、景観が向上し、また生態系が向上します。 2.熱環境の改善 全面に芝生を敷く事で、地面への熱の蓄積・熱の発生を抑え、夏でも涼しい環境を提供致します。 |
校庭緑化の課題において
問題や、不安を取り除くため、現状を把握して、先に解決策を探しておくことが大切です。
起こり得る問題や不安
- 工事中・芝生の養生期間に校庭が使用できない。
- 芝生がダメになったら?枯れてしまったら?など、知識が足りなくて不安。
- 管理の手間が増え、職員の負担が増えるのではないか?という漠然とした不安。
- 遊びや運動を含め、使い勝手が変わることで何か問題が起こるのではないか?
解決策
日当たりの確認→芝生の育成問題解決。
代替案の確保→工事中に使える場所を確保しておきます。
関係者→新たな教育カリキュラムの準備や保護者説明会など。
芝生の知識向上→芝生の専門家の指導を受ける。
校庭緑化への取り組み
平成9年度から始まった文部科学省の屋外教育環境整備事業により、平成14年度までに全国で200校を超える公立学校で芝生の校庭が生まれました。しかし、芝生の校庭の維持には手間やコストがかかる事もあり、全国的に見ると順調に普及が進んでいるとは言えませんでした。
校庭緑化は、教育面・環境面・健康面で様々なメリットを学校にもたらします。また、芝生の維持活動を通して、生徒・PTA・学校・地域住民間の協力体制の構築及び交流の促進、環境問題への意識向上などの波及効果も期待できます。
JGSでは、芝生文化の推進と環境保全を目指し、校庭緑化を応援しています。
JGSはNPO法人21世紀緑化研究会に所属しています。
校庭緑化の二次的メリット
校庭緑化では芝生の維持管理が課題となりますが、学校と地域が協働して行うことで、負担の軽減が図られるとともに、新たな交流が生まれ、コミュニティの形成に役立ちます。
JGS-CC® グリーンで校庭緑化
校庭緑化の導入には、草刈や散水など、芝生の維持管理に手間とコストがかかることが課題となっています。
通気性・水はけと保水性のバランスを兼ね備えたJGS-CCグリーンを校庭緑化に利用することで、生育が良く、強い芝生を育成することができ、雑草の混入も抑制できます。また、JGS-CCグリーンを芝床に用いた芝は、根張りに優れているため、活着が良く、葉緑素が多いため、長期間緑を保ちます。さらに、施工の際に現地発生土を利用できること、保水力・保肥力が向上すること等により、低コストで高いパフォーマンスを実現します。
ジャパングリーンシステムは、未利用資源のスギ・ヒノキの〔樹皮〕(特殊針葉樹皮)を原料とした、校庭緑化に最適な〔低環境負荷型緑化工法資材〕JGS-CCグリーンをご提案いたします。